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アルプスの少女ハイジ

Heidi, Girl of the Alps

『アルプスの少女ハイジ』 illustrated by かりん
illustrated by かりん
アルプスの少女ハイジ(03) [DVD]
巻数
第03巻
DVD品番
BCBA-0166
発売日
1999年08月25日
収録時間
103分
ディスク
片面1層
ファイル
ドルビーデジタル
音声種別
モノラル
字幕
日本語(ON/OFF)
税別定価
¥3,800
メーカー
バンダイビジュアル
HP
詳細ページ ※外部
スタッフ/データ
脚本
吉田義昭
絵コンテ
黒田昌郎
協力
東京スタジオセンター
あんだんて
作画
羽根章悦
坂井俊一
桜井美知代
動画チェック
篠原征子
水田めぐみ
背景
西芳邦
西原繁男
石橋健一
撮影
トランスアーツ
熊瀬哲郎
荻原亨
編集
高橋佽男
演出助手
横田和善
進行
高砂克己
本放送日
1974/03/24
視聴率
22.8%
登場人物/キャスト等
あらすじ
第12話

春の音

[01:15]Aパート
おじいさんが朝の仕事をしていると突然ヨーゼフが吠えだしました。
なんと干し草の塊がユラユラと近づいてきたのです。
ヨーゼフはその干し草に頭から突っ込み、干し草の進行を妨げました。

すると干し草の中からハイジが現れました。
もちろんヨーゼフには分かっていたのですが、わざとやったのです。
「もう! ヨーゼフったら!」

「こらっ!」「待て! ヨーゼフ!」
ハイジは怒ってヨーゼフを追いかけ始めましたが、気持ちよく晴れていたのですぐに楽しそうな追いかけっこになりました。
追いかけっこの末、モミの木の下までやってきました。

ハイジは見上げて耳を澄ませます。
「聴こえるわ ね?」「聴こえるでしょう?」
枝葉がこすれる音と小鳥の声の混じった音が聴こえてきます。

「モミの木が歌を歌ってるわ」
するとヨーゼフの頭の上から雪がドサーッと落ちてきました。
そしてまた追いかけっこが始まり、おじいさんが止めるまで遊び続けていました。

[04:10]POINT
ハイジは顔を洗って小屋に戻ろうとすると、積もっていた足下の雪に亀裂が走っているのに気が付きました。
「あら? 雪が解けてる」
雪の端っこを指で突くと崩れて下から小さな花が現れました。
「わぁ~ いいにおい」「土のにおいがするわ」

「あっそうだ! おじいさんにも見せなきゃ」
ハイジは慌てておじいさんを呼びに行き、連れてきます。
「ほら、雪の中からかわいい花が咲いてるのよ」

「ほう~ これは雪割草だ」
「ユキワリソウ?」
「そう、春が近づくと雪を押し分けて芽を出し、真っ先にかわいい花を見せてくれる奴なんだ」

「春? やっぱりそうなのね」
「春が来るのを教えてくれるのね、この花は」
「うむ」

するとこの時、地響きのような音がしだします。
「何の音?」 「ねえ、何なの?」
「雪崩だ」

「ナダレ?」
「うむ… この4、5日の陽気に冷たく固まっていた山の雪が緩んで滑り落ちているんだよ」
「あれも春が近づいてきた証拠だ」

「だがな、あれは怖いぞ」
「巻き込まれたらひとたまりもないからな」
「ふうん…」

「さあ、ごはんにしよう  おいで」
「うふふ  春だわ! 春が来るんだわ!」
ハイジは嬉々として小屋に戻って行きました。

ヨーゼフは雪割草が気に入ったのか、周りの雪を掘り返し始めました。
しかしうっかり、掘っていた足が雪割草に当たってしまい、その雪割草は雪解け水に落ちて流れてしまいました。
ヨーゼフは追いかけて行って、咥えて回収してきました。

においが気に入ったのか、ヨーゼフは雪割草を鼻の上に載せて遊んでいます。
するとペーターがやってきて、口笛を吹いてハイジに合図しました。
ペーターは、ヨーゼフが花で遊んでいて鼻の上から落とすのを見ました。

「あっ!」
ペーターはその花を拾います。
「雪割草じゃないか」

タイミング悪く?ちょうどその時ハイジが外に出てきました。
「おはよう ハイジ」「ソリ遊びに行かないか?」
「あら? 摘んじゃったの?」

ハイジは急に怒り出します。
「どうしてそんなことをしたの?」
「え?」
「雪割草よ」
「ああ、これ?」

「ぼくじゃないよ~! ヨーゼフが遊んでたんだ」
「まあ! こらっヨーゼフ あんたなの?」
ヨーゼフは欠伸して、ちょっと離れたところまで移動してまた寝てしまいました。
「んんん…もう!」

ペーターはおじいさんに干し肉をごちそうして貰って一休みしてからハイジと一緒にソリで山を滑り下りました。
途中、雪割草を見つけたハイジはペーターにソリを止めさせました。
ハイジは雪割草のところまで行ってちょっと考えた末、その雪割草を摘んで戻ってきました。

「あれ? 何だい、摘んじゃって」
「さっきぼくには怒ったくせに」
「ちょっといるのよ」 「さ、行こう」
「勝手だな~」 「勝手だよ!」

ソリで滑って2人はペーターの家に到着しました。
「こんにちは、おばあさん」
「いらっしゃい、ハイジや」

「はい、おみやげよ」
「おや、何だろうね?」
おばあさんはハイジに渡されたものを頬ずりし、においを嗅ぎました。

「これは…   雪割草だね?」
「そう! とってもいいにおいでしょう」
「ほんとに、いいにおい」

「春なんだね 春が来たんだね、ブリギッテや」
「ええ… ええ…」
「ほら、春のにおいだよ ハイジが春のにおいを運んできてくれたんだよ」
「ほんとに春が来たんですね、おばあさん ありがとうハイジ」
ハイジはまた来ることを約束して再度ペーターと遊びに出かけました。

[12:30]Bパート
ペーターのソリはさらに下のほうまで滑り下ります。
「無理だよ ハイジには無理だってば!」
ハイジは、今度はソリを自分で操りたいとでも言ったのでしょう。

「できるわ!」
「足で舵をとったりブレーキかけたりするんでしょ?」
「分かったよ じゃ、やってみな」

「うん、まかしといて!」
しかしハイジが操るソリはスピードが出すぎの上うまく舵もとれなくて、コースアウトして放り出されてしまいました。
ハイジは顔で着地して口の周りに雪がはり付いて、おんじのようになりました。

ペーターは、ハイジもこれで諦めるだろうと思いましたが、しかし…
「できるわ! もう一度やる!」
「ええっ!?」

後ろに乗っているペーターは不安でたまりませんでしたが、仕方なくもう一度つきあいます。
「イタタタタ…」
「あ…、あ…、危ないよ 危ない 危ないったら!」
「どう? うまいでしょう!」

「うわあーっ!」
木に激突しそうになるものの、スレスレですり抜けます。
さらにもう一本すり抜けます。

「止めろ! 止めるんだったら!」
しかしハイジは止める気はさらさらなく、突き進みます。
「わーっ!」「わーっ!」

2人はついに窪地に転げ落ちてしまいます。
「ハイジ もうやだよ」
「残念だなぁ」

「ヤッホー」「ヤッホー」
今度はペーターが操縦しているので快適です。
「ヤッホー」「ヤッホー」

「あら?」
声に気がつくと隣で少年2人組がソリで滑っていました。
すぐそばに並んで来たと思ったら少年たちは意地悪そうな表情を浮かべ、ペーターの進路に割って入ってきました。

危ないと思ったペーターは足で急ブレーキをかけてしまい、バランスを崩してコースアウトしてしまいました。
「はっはっはっは…」
「危ないじゃないか!」

少年たちは近づいてきてハイジをジロジロと見ます。
「こいつか こいつがハイジか」
「だったらどうなんだ!」

「ふ~ん お前がハイジか」
「おい、返事ぐらいしろよ」
「イヤよ!」

「なに?」
「ハイジなんだろ? お前」
「だったら何だって言うんだよ!」

「ヘッ! かばってやがら」
「ペーター、お前そんな女の子と遊んでいるとほんとに女の子みたいになっちゃうわよ」
ついに口喧嘩となり、決着はソリ競争でつけようということになりました。

競争は抜きつ抜かれつのデッドヒートでしたが、ゴールが見えてきたときペーターが大きくリードしていたので勝利を確信したハイジはバンザイしてしまいます。
するとハイジはバランスを崩して落ちそうになり、ペーターもハイジを支えようとしてバランスを崩し、ソリを転倒させてしまい、結局競争には負けてしまいました。
「ごめんね」
「仕方ないさ」

久々に村まで来たハイジはヤギのみんな、特にユキちゃんのことを思い出し、会いに行きたいと言います。
でもペーターは思い出したように、早く戻らなくちゃならないと言います。
「まずいな、これは一雨来るぞ 急ごう!」

その頃おじいさんはペーターの家までハイジを迎えに来ていましたが、ブリギッテにまだ帰ってきていないことを告げられたようです。
その直後、雨が降り始めました。
「ん? こりゃいかん」

おじいさんは声を張り上げてハイジとペーターを捜します。
辺りでは小さな雪崩が起き始めています。

[21:40]POINT
やがておじいさんは、林の中の道を歩いているハイジとペーターを見つけます。
しかしちょうどその頃、その林の道を流れるように雪が崩れ始めました。
おじいさんは両脇にハイジとペーターを抱えて雪の土手を登り、難を逃れました。

ハイジは恐ろしい目に遭いました。もし、おじいさんが来てくれなかったら…。 でもそれは、春の訪れを知らせてくれるものでもあったのです。 そして、アルプスの山にもまた楽しい春が一歩一歩確かな足音を響かせてやってきていました。

[23:45]予告
厳しかったアルムの冬も過ぎ去り、待ちに待った春がやってきました。 ハイジはもう嬉しくて仕方がありません。 それというのも、今日からペーターがヤギたちを連れて牧場へ登るからです。 かわいいユキちゃんやアトリと久しぶりに会うことができたハイジは楽しそうに牧場へ向かうのでした。 ところがどうでしょう、牧場に着いたハイジとペーターは見知らぬヤギが紛れ込んでいるのに気がつきます。
次回は「再び牧場へ」お楽しみにね。

[24:25]エンディング