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アルプスの少女ハイジ

Heidi, Girl of the Alps

『アルプスの少女ハイジ』 illustrated by かりん
illustrated by かりん
アルプスの少女ハイジ(02) [DVD]
巻数
第02巻
DVD品番
BCBA-0165
発売日
1999年08月25日
収録時間
103分
ディスク
片面1層
ファイル
ドルビーデジタル
音声種別
モノラル
字幕
日本語(ON/OFF)
税別定価
¥3,800
メーカー
バンダイビジュアル
HP
詳細ページ ※外部
スタッフ/データ
脚本
大川久男
絵コンテ
富野喜幸
協力
東京スタジオセンター
あんだんて
作画
羽根章悦
高橋信也
動画チェック
篠原征子
水田めぐみ
背景
川本征平
椋尾篁
窪田忠雄
撮影
トランスアーツ
熊瀬哲郎
荻原亨
編集
瀬山武司
演出助手
横田和善
進行
高砂克己
本放送日
1974/02/17
視聴率
23.1%
登場人物/キャスト等
あらすじ
第07話

樅の木の音

[01:15]Aパート
ハイジが山へ来て3ヶ月、すっかり山の子となり、そろそろ夏が終わろうとしています。
お昼ごはんにしようとハイジはシロの乳をしぼっていると、急に強い風が吹いてきてハイジは転がされてしまいます。
たくさんの雲が流れてきているのを見てハイジは雨を心配しますが、ペーターは“雨が降るときの雲”とは違うから平気だと言います。

[03:30]POINT
安心したハイジは全身に追い風を受けて気持ちよさそうに牧場を走ります。
やがて後ろから雲が追いついてきて「ペーター! 雲の中に入っちゃったわ」「みんな真っ白よ」
なんと、ハイジが走っているその先は崖になっています。

「ハイジ! 危ない!」
ぺーターは思い切り走ってハイジに追いつき抱きとめます。
「ペーター なぁに?」「ハイジ!」「え?」

雲が流れていき視界が晴れます。
「どうしたの? ペーター」「どうしたのじゃないよ」
「谷底へ落ちたかもしれないんだぞ」
ハイジは谷底を覗き込みますが「わぁ すっごい」と全然危なさが分かっていないようです。

[05:15]
夕方、山小屋に帰ってきたハイジは山で強い風を受けてひっくり返ったことをおじいさんに話します。
ハイジは楽しそうに風のことを話しますが、聞くほどにおじいさんはハイジのことが心配になっていきました。

「ハイジ 明日から山へは行ってはいけないよ」
「そう…どうして?」
「これから寒くなると山はだんだん風が強くなってくる」

「今日の風はその合図みたいなもんだ」
それでもハイジは大丈夫だから山へ行きたいと言いますが、おじいさんの心配はますます募り「やっぱり行かん方がいい」と言います。

[07:15]
翌朝ハイジは、風が吹いていないからやっぱり山へ行きたいと言いますがおじいさんは、そのうち吹いてくるから行かないほうがいいと言います。
そこへペーター率いるヤギの一行が通りかかり、ハイジはペーターに山に行けなくなったことを告げます。
しかしアトリやユキちゃんに引っぱられたハイジはまた迷って、もう一度おじいさんに尋ねますが答えは変わりませんでした。

おじいさんが「家に残っていればチーズの作り方を教えてあげよう」と言ったことでハイジは残ることを決めました。
ペーターはハイジが来なくなったことでまた不機嫌になり、ハイジの傍を離れようとしないユキを小脇に抱えて走って山を登っていきました。

おじいさんのチーズ作りが始まりました。
外は風が吹きはじめ、ザワザワ言っています。
「おじいさん なぁに? あの音」
「裏のモミの木が風で鳴っているんだよ」
「ふーん… あっ」ハイジは外に行ってモミの木を見上げます。

[12:20]Bパート
ハイジはモミの木が強い風を受けてゴウゴウと鳴る音にじっと耳を傾けていました。
木のずっと先の方で何か重々しい音がするのが何事か話しかけているように思えて、たまらなくハイジを惹きつけたのです。

おじいさんは大きな鍋にヤギの乳を注いで火にかけ、自分が作るところを見せながら教えるつもりでしたが、ハイジは自分でやりたがります。
ちょっとだけやらせてみると、どうやら上手くできるようなのでおじいさんは「焦げ付かんようにずっとかき回してるんだよ」と言って干し草を取り込みに行ってしまいました。
山の牧場ではペーターが退屈そうにしています。

ハイジは言われたようにずっと鍋の中の乳をかき回し続けています。
すると出入口の扉のほうでガタガタ音がし出します。
「あら?」「おじいさん?」
・・・

(ガタガタ ガタ・・)
「モミの木の音だけじゃないわ」
(ガタガタ・・)
この音には構わずハイジは鍋をかき回し続けました。

(ガリガリ・・)
扉のほうから別の音がし始めてハイジはかき回すのをやめて窓から外を覗きました。
(メェ~)
視界には映りませんでしたが、ヤギの声が聞こえてきました。

扉を開けるとそこにはユキちゃんがいました。
ハイジはペーターが早く山を下りてきたのだと思ってぺーターの名を呼びますが、ペーターはいません。
ハイジは口笛を吹いてみますが、他のヤギたちもいません。

「ユキちゃん あんた黙って山から下りてきたのね」
ハイジはペーターがユキを捜していると思い、ユキちゃんを山へ連れていくことにしました。
・・・
しかしその頃、鍋の中の乳はグラグラと煮立っていました。

山の牧場ではやっぱりペーターがユキを捜していました。
すると下からハイジがユキを連れて上がってきました。
ペーターはユキに対してムチを振り上げますが、ハイジが割って入ります。

「ぶたないって約束よ」「それにユキちゃんはまだ小さいのよ!」
「小さくたって 勝手に逃げた時はぶってもいいっておんじが言ってたんだ」
(バシッ バシッ)

「ハイジがあんまり甘やかすからいけないんだ!」
そう言うとペーターはユキを抱えて山の上のほうへ連れていきました。
ハイジは肩を落として、とぼとぼとと山を下りて山小屋に帰ります。

扉を開けるとおじいさんは鍋にこびり付いた焦げをこそぎ落としていました。
ハイジは扉の外で呆然と立ち尽くします。
・・・

「おじいさん ごめん ユキちゃんが勝手に山を下りてきちゃったものだから それで…」
「いいんだよ ハイジ おじいさんの方が悪かったんだ」
「え?」
「お前にこんなことを頼むのが無理だったのさ」

くやしそうな表情のハイジ。
「さあチーズ作りはまた明日にして今日は…」
扉の外にいたはずのハイジは姿を消していて、おじいさんが外に出てみるとハイジはモミの木を見上げて黙ったまま泣いていました。

おじいさんは一言もハイジを叱りませんでした。
だのにハイジはとても悲しかったのです。
ミルクをかき回すことならハイジにだってちゃんと出来るはずでした。

少しも無理なことではなかったのです。
ただユキちゃんのことに気を取られたためにミルクを焦がしてしまったのです。 もしペーターの言う通りにヤギたちにもっと厳しくしていればこんな事にはならなかったのに。

モミの木がハイジに話しかけます。
「ハイジ 分かればいいんだよ 明日から失敗しないように頑張ればいいんだ そうすればおじいさんだってチーズ作りを手伝わせてくれる」
「わぁ… そうかしら」ハイジに笑顔が戻ります。

「ハイジ」「どうしたね?」
「モミの木の鳴る音を聴いていたの」
「それならいいが」
「おじいさん お鍋を片付けるの手伝うね」
「うむ」

[22:00]POINT
翌朝、ペーター一行が登ってきました。
いつものようにアトリとユキちゃんがハイジに寄ってきます。
「さあ 行ってらっしゃい」
ハイジはアトリとユキちゃんを送り出します。
「早く行くの!!」

それでもハイジのスカートを咥えて引っ張るユキ。
「ユキちゃん!」ハイジはユキの口元をはたいて離れさせます。
「ユキちゃん 行かないともっとぶつわよ!」
「ハイジ…」

「そらっ」ハイジはユキのお尻を叩いて送り出します。
「へえ… じゃ またね」
ペーターもおじいさんもハイジの成長に感心したようです。

その日1日ハイジはおじいさんのチーズ作りを手伝いました。
山で暮らすことの厳しさをハイジは昨日の事件で身に染みて分かりました。
ハイジはこうして一つずつ色々なことを覚えていくのです。

[23:45]予告
アルムの山にも秋がやってきました。 すっかり山の子になったハイジには楽しい毎日でしたが、ある朝いつも起こしてくれるはずのピッチーが現れません。 心配になって捜しにいった山でハイジはピッチーを見つけるのですが、ピッチーは呼んでも戻っては来ませんでした。 すっかり悲しくなってしまったハイジを見ておじいさんは栗拾いに連れていくのですが…。
次回は「ピッチーよどこへ」お楽しみにね。

[24:25]エンディング