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アルプスの少女ハイジ

Heidi, Girl of the Alps

『アルプスの少女ハイジ』 illustrated by かりん
illustrated by かりん
アルプスの少女ハイジ(03) [DVD]
巻数
第03巻
DVD品番
BCBA-0166
発売日
1999年08月25日
収録時間
103分
ディスク
片面1層
ファイル
ドルビーデジタル
音声種別
モノラル
字幕
日本語(ON/OFF)
税別定価
¥3,800
メーカー
バンダイビジュアル
HP
詳細ページ ※外部
スタッフ/データ
脚本
大川久男
絵コンテ
黒田昌郎
協力
東京スタジオセンター
あんだんて
作画
羽根章悦
高橋信也
岡田敏靖
動画チェック
篠原征子
水田めぐみ
背景
椋尾篁
窪田忠雄
川本征平
撮影
トランスアーツ
熊瀬哲郎
荻原亨
編集
瀬山武司
演出助手
小園井常久
進行
遠藤重夫
本放送日
1974/03/03
視聴率
22.1%
登場人物/キャスト等
あらすじ
第09話

白銀のアルム

[01:15]Aパート
「お帰りー ペーター!」
「ただいまー」
アルムの秋はあっという間に過ぎ、寒さが厳しくなってきたのでペーターは早めに下山してきたのでした。

「雪だわ」「わーっ 雪だ 雪だ!」
ハイジがペーターを出迎えていると、ちょうど雪が降り始めました。
「まるでお星様のかけらみたい」

「降れ 降れー! もっと降れ!」
「どんどん降って何もかも真っ白に飾れ!」
ハイジははしゃいで走り回ります。

ハイジの声が届いたのか、雪は降り続いてハイジが寝てる間もずっと降っていました。
屋根裏の窓は開いたままなので、舞い込んだ雪でハイジの寝床は埋まってしまいます。
ハイジが目覚め、窓に積もった雪を押し出して辺りを見回すと外は一面雪で埋め尽くされていました。

「ハイジ 起きたかね?」
「あっ おはよう おじいさん」「見て ステキでしょう?」
「昨日はふかふかの雪のお布団で寝たのよ」
「おおっ こいつは何かで防がにゃいかんな」

ハイジは着替えるとさっそく外に出て駆け回ります。
おじいさんは窓からハイジのはしゃぐ姿を見ると、その窓に雪が入らないよう干し草を詰めました。
雪はまだずっと降り続いています。

ハイジは樅の木の下に立ち、耳を澄ませました。
「ハイジ 何をしてるんだね?」
「モミの木が鳴るかどうか聴いてるの」

「ほう それで鳴っているかね」
「それが よく分かんないの」「鳴っているようでもあるし 鳴っていないようでもあるし」
おじいさんとヨーゼフも耳を澄ませてみましたが、結局分かりませんでした。

今度はヨーゼフと追いかけっこしたり、雪をかけ合ったりするハイジ。
「ハイジ 風邪をひくといかん そろそろ中へお入り」
「でもまだペーターたちが来ないわよ」

「ペーターはもう来ないんだよ」
「雪が降りだしたらもう山へは行かないんだ」「来年の春までお休みさ」
ペーターやユキちゃんと会えなくなると知ってハイジは急に寂しくなりました。

雪が降り続き、窓からつまらなそうに外を眺めるハイジ。
するとそこに鹿が現れます。
「おじいさん シカよ」ハイジは外に飛び出していきます。

モミの木の下で鹿が休んでいるのを見つけ、ハイジは怪我でもしたのかと心配します。
「あれはね あらしの木で雪をよけているんだよ」
「え? あらしの木ってなあに?」

「ああ、ああいうふうに獣や鳥が逃げ込む木を“あらしの木”と言うんだよ」
「ほら、枝が屋根のように張り出して まるでお家みたいだろう?」
「ほんと 雪が入ってこないもんね」

ハイジは鹿がお腹を空かしてるんじゃないかと言うとおじいさんは干し草でも持ってっておやりと言います。
しかし、ハイジが干し草を持って近づくと鹿は逃げてしまいます。
ハイジはガッカリして干し草を持ったまま帰ってきました。

「どうした ハイジ?」
「逃げちゃったわ」「せっかく仲良くしようと思ったのに」
「はっはっはっは ハイジ 一度で仲良くなろうったって無理だよ」

「動物と仲良くなるには根気がいるもんだ」「ふーん…」
「なれるまで木の下に干し草を置いといておやり」「うん!」
ハイジが言われた通り干し草を木の下に置きに行くと、遠くの木陰から鹿が顔を覗かせてこちらを見ていました。

ハイジはそれに気づいて、微笑みながらあらしの木から離れて小屋まで戻ってきました。
すると鹿は干し草に近づいてきて、警戒しながらも干し草を食べ始めました。
「わあー! 食べてる 食べてるわ」
「はっはっは うん うん」

アルプスの冬は大変厳しいものでした。
でも新しい喜びを見つけたハイジは、そんなことは少しも苦になりませんでした。

ハイジが干し草をせっせと運んだあらしの木には、鹿をはじめ、ウサギ、ネズミ、小鳥たちが集まってきていました。

[12:35]BパートPOINT
ハイジはまた動物たちに干し草を持っていきました。
動物たちはやっぱりハイジが近づくと逃げ出しますが、そんな中シカのうちの一頭があまり逃げずに留まり、近づいてきてハイジが抱えている干し草を直接食べ始めました。
「うわあ」

ハイジは山小屋に駆け戻ってきました。
「おじいさん!」
「おじいさん シカがあたしの手から干し草を食べたのよ」
「そうかい よかったね」
「わーい! 食べた 食べた!」

雪はさらに強く、吹雪になりました。
おじいさんは木加工をし、ハイジは木片を積み木にして遊んでいます。
ハイジはちょっと変わった形の木片を見つけました。
「この木、シカみたい」

「どれ、貸してごらん」
するとおじいさんはその木を削り始めました。
ハイジは鹿だと思いましたが、出来上がると大きな角の旦那、アイベックスでした。
ハイジはそれを貰いくるくると回り、歌い、踊り始めました。

しかし、暫くするとまたハイジは元気なく外を眺めていました。
「どうしたね? ハイジ」
「大きな角の旦那を見てるうちにユキちゃんたちのこと思い出しちゃったの」

ハイジの想像のなかでユキちゃんがくるくる走り回ります。
「ユキちゃんたち今頃どうしてるかしら」
「安心おし、元気にやってるさ」

「そうね 春になれば会えるわね」
ハイジは元気を取り戻し、またアイベックスの木彫りで遊び始めました。
すると、外からトントントンと音がします。

「ねえ、おじいさん 誰か来たみたい」
降り続く雪を見たおじいさんは「気のせいだよ」と言います。
また今度はもっと大きな音がします。

「やっぱり誰か来たんだわ」
「はっは 雪男がハイジを食べに来たのかもしれんぞ」
「うふふ 脅かしたって怖くないわよ」

[17:25]POINT
ハイジは扉を開けます。
「キャー!!」
なんと、雪男が入って来ました。

しかし、それはペーターでした。
大雪のなか歩いてきたので全身が雪で覆われてしまったのです。
ペーター火にあたり、それからおじいさんは元気をつけようと食事にすることにしました。
温かいミルクと炙ったチーズをのせたパン、干し肉などのご馳走です。

「ねえ、ペーター」
「ペーターは毎日何してるの?」
「ん? がっこぅ・・でね(モグモグ)」

「がっこうってどんなとこ?」
ハイジは退屈だった反動からか、ペーターが答える間もなく次々と質問しました。

ペーターは口下手で、自分の考えを言葉で言い表すのがとても苦手でしたから、説明するのに大変苦労しました。
それでもペーターは学校がどういう所であるかということや、勉強が難しくて退屈なこと、ヤギと一緒に暮らしている方がよっぽど楽しいこと、しょっちゅう先生に怒られてばかりいて、そのたびに友達から笑われていることなど、学校での生活をつっかえつっかえ話して聞かせました。

ペーターが来てくれたおかげでハイジは楽しく過ごせました。
「さようなら!」「さよなら!」
ペーターは帰っていきました。

と思ったら直ぐに引き返してきました。
「ハイジ うちのおばあちゃんが君にいつか是非来ておくれって」 「えっ」
「近いうちに来てくれるか?」

ハイジは、自分が誰かに呼ばれて会いに行くなどということは今まで考えたこともなかったのです。
一瞬返事を忘れるぐらいびっくりしてしまいました。

「ねえ、どうしたの? ハイジ」
「ペーター、本当におばあさんがあたしに会いたがってるの?」 「うん!」
「うわあ」 「うふふ ・・・」

「来てくれるだろ?」
「もちろん!」 「じゃあ!」
ハイジはすごく喜んでいますが、対しておじいさんの表情は硬くなっていました。

明日行ってもいいかハイジはおじいさんに尋ねますが、冬の間は雪が降ってて危険だと言って許しませんでした。
おじいさんは雪のせいにしてハイジを止めようとしましたが、本当はハイジが村の人と付き合うことにあまり乗り気でなかったのです。
雪が晴れたら、はたしておじいさんは行かせてくれるでしょうか。

[23:45]予告
吹雪がアルムの山をすっぽりと包み込んでいます。 ハイジは、ペーターのおばあさんを訪ねることにしていたのですが、1歩も外へ出ることができません。 待ちに待った吹雪の晴れる日がやってきました。 ハイジは、おじいさんのソリでペーターの家を訪れます。 貧しい家で待っていたのは、目の不自由なおばあさんの姿でした。 しかしハイジは、そんなことにはおかまいなく、山での楽しい毎日を一生懸命話して聞かせるのでした。
次回は「おばあさんの家へ」お楽しみにね。

[24:25]エンディング