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名作アニメの杜
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巻数/DVD品番 第2巻/BCBA-0091→BCBA-3608
発売日 1999年03月25日→2009年08月25日
スペック 128分/ドルビーデジタル(モノラル)/片面2層
日本語字幕(ON・OFF)
通常音声/副音声(BGM SEのみ)
税別定価 ¥3,800→¥1,800
メーカー バンダイビジュアル
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名作アニメの杜
第6章 第7章 第8章 第9章 第10章

第8章 アン 日曜学校へ行く

本放送日 1979/02/25
視聴率 16.7%
脚本 神山征二郎/高畑勲
絵コンテ とみの善幸
演出助手 馬場健一
背景 加藤富恵/玉利和彦/西原繁男/石橋健一
作画 篠原征子/桜井美知代/新川信正/岡豊/大島秀範/村田耕一/才田俊次/
友永和秀/後藤紀子
アン・シャーリー 山田栄子 グリーン・ゲイブルズ
マシュウ・カスバート 槐柳二 アヴォンリー
マリラ・カスバート 北原文枝 ホープタウン
レイチェル・リンド 麻生美代子 教会
ヴィリアム・ベル 政宗一成 日曜学校
生徒 a 鈴木れい子 ボニー
生徒 b 向殿あさみ 帽子
生徒 c 野崎貴美子 ふくらんだ袖
生徒 d 高木早苗 ギンガム
生徒 e 杉山絹重 更紗
生徒 f 池田勝 綿じゅす
ジェリー・ブート モスリン
ナレーター 羽佐間道夫 ぞくぞくっとする
(アンは部屋のドアから廊下のほうへ顔を出し期待に満ちた顔で覗く)
「あっ」
(どこかのドアがひらく音が聞こえるとアンは自分の部屋のドアを閉める)
名作アニメの杜
「うふふっ」
(アンは出窓のところに座り 置いてあった本を開く)
(コンコン とアンの部屋のドアがノックされる)
名作アニメの杜
「どうぞ」
(マリラが3着の服を持って入ってくる)
(それを見たアンはニッコリ)
名作アニメの杜
(薄紫のきれいなふくらんだ袖の服を着てくるりと回る想像をするアン)
「わぁー」
(思わずアンは立ち上がる)
名作アニメの杜
「何をうれしそうにしてるんだね?」
「それよ!」
「え?」
名作アニメの杜
「あたしの服でしょう?」
「だって明日は日曜だし マリラここんとこ暇があるとお部屋にこもって何かしてるようだったもの」
「それにミシンの音も聞こえたし」
名作アニメの杜
「やれやれ せっかくあんたを驚かせてやろうと思ったのに」
(マリラはアンに服をわたす)
「ありがとうマリラ」
名作アニメの杜
(アンはベッドに服を置き 一番上の服を広げてみる)
「ん?」
(アンの表情が曇る)
名作アニメの杜
(2着目 3着目も広げてみる)
「どう? 気に入ったかい?」
「・・・・・」
名作アニメの杜
「どうしたんだね?」
「あたし 気に入ったつもりになるわ・・」
「へっ?」
名作アニメの杜
「そんなつもりになんぞなってもらいたくないね!」
「ああ〜わかったよ あんたはこの服が気に入らないんだね」
「どこがいけないんだい?」
名作アニメの杜
「みんなこざっぱりして 清潔で真新しいというのに!」
「そうね・・」
「じゃ どうして気に入らないんだね?」
名作アニメの杜
「だって・・ だってきれいじゃないんだもの」
「ま! きれいだって!?」
「あたしはあんたにきれいな服をあつらえてやろうなんて思いもつかなかったよ」
名作アニメの杜
「はっきり言っとくけどねぇアン あたしは虚栄心を満足させるなんていいこととは思わないね」
「ここにあるのはみんなちゃんとした 丈夫でどこにでも着ていかれる服なんだよ」
「よけいな飾りやふちどりもついてないしね」
名作アニメの杜
「この夏はこの3着で済ますんだよ!」
「ギンガムと更紗は学校行きの服にして 綿じゅすは教会と日曜学校のにしなさい」
「服はいつもこざっぱりと清潔にしておいてもらいたいね」
名作アニメの杜
(無言で頷くアン)
「カギ裂きなんか作っちゃダメだよ」
(さらに頷くアン)
名作アニメの杜
「ふん 今まで着ていた窮屈な交織の服のことを思えば 何をもらっても有り難いはずだと思うがね〜」
「あら あたし有り難いと思ってるわ!」
「でも もし・・ もし袖のふくらんだ服が1枚でもあれば もっともっと有り難かったんだけど・・」
名作アニメの杜
「袖をふくらませるのが今とてもはやってるのよ」
「あたし ふくらんだ袖の服を着るだけでうれしくてぞくぞくっとすると思うわ」
「それじゃ ぞくぞくっとしないでおいてもらいましょうよ!」
名作アニメの杜
「ふくらんだ袖に使うような余分なきれは持ち合わせてなかったんでね」
「どっちにしてもふくらんだ袖なんておっかしな格好じゃないか」
「あたしは何の飾りもないちゃーんとした服の方がいいと思うがね」
名作アニメの杜
「でもあたしだけ何にも付いていないちゃーんとしたものを着るよりは
 ほかのみんなと同じようにおっかしな格好をしてる方がいいわ」
「よくもそんなことが言えるもんだね!」
名作アニメの杜
「さ 服を大事に戸棚に吊るしておきなさい」
「それが済んだら日曜学校の勉強の続きをするんだよ」
「その様子じゃあふくらんだ袖のことでも想像して ろくに教科書を読んでなかったんだろうよ」
名作アニメの杜
「そうなの・・」
「う・・ 日曜学校で先生の質問に答えられなくて あたしに恥をかかせないでほしいもんだね!」
「あ・・」(頭痛がするのか眉間に手を当てるが 間もなく部屋を出ていくマリラ)
名作アニメの杜
(アンはあらためて3着の服を見る)
「1着くらい白い服で袖のふくらんでいるのがあったらなって思ってたけど・・」
「そんな服をお与え下さいってお祈りしたんだけど あんまりあてにしてなかったわ」
名作アニメの杜
「神様はみなしごの服のことを心配なさる暇なんかないだろうと思ったんだもの」
「マリラの考え通りにできあがることはわかってたわ」
「でもこれだって真っ白なモスリンで 美しいレースのひだ飾りが付いてて 袖にふくらみが3つあるんだと想像できるわ」
(アンは想像を巡らしながら服を持ってくるくると回る)
名作アニメの杜
(居間に入るアン マリラはフライパンで調理している)
「おはよう!」
「おはよう」
名作アニメの杜
(マリラはフライパンから料理を取り分けるが やはり頭痛がするらしく 大きなフォークを持った手で頭を押さえる)
「まだ頭が痛むの?」
「癖でね 気にしなくたっていいよ」
名作アニメの杜
「それよりアン 日曜学校はあんた1人で行っておくれ」
「あんたを初めて人前に出すんだから 一緒に行くつもりだったけどね」
「いつひどくなるかわからないから・・」
名作アニメの杜
「マシュウは?」
「そうさのう・・ いや わしは・・」
「兄さんはもう何年も教会へ行ったことがないんだよ」
名作アニメの杜
「家や畑にいてもお祈りはできるなんて言ってね」
「そうさのう・・ アンを1人でやるのはかわいそうだよ」
「今日はやめにしたらどうかね?」
名作アニメの杜
「マシュウ・カスバート! 何を言い出すんですか!」
「いいえ この子は日曜学校へ行かせなくちゃいけません!」
「うっ」(頭を押さえるマリラ)
名作アニメの杜
「いいわ あたし1人で行くわ」
「ちょっと心細いけど・・」
「ひょっとしたら友達ができるかもしれないもの」
名作アニメの杜
(綿じゅすの服に着替えてくるアン)
(マリラは頭を押さえ テーブルの上でうなだれている)
「大丈夫?」
名作アニメの杜
「ああ・・ よく似合うじゃないか」
「さ これが献金の1セント」
「リンドさんの所へ寄っていくんだよ」
名作アニメの杜
「おばさんが待っててくれるはずだからね」
(無言で頷くアン)
「いいね お行儀よくするんだよ」
名作アニメの杜
「ジロジロ人を見たり そわそわするんじゃないよ」
「そうそう忘れるとこだった」
「客間の机から丸い箱を取っておいで」
名作アニメの杜
「新しい帽子を用意しといたよ」
「帽子? わぁ〜!」
(廊下をかけていくアン)
名作アニメの杜
(客間のドアを開け 丸い箱を見つけるアン)
「わぁ〜!」
(アンは箱を開ける)
名作アニメの杜
「ん?」(にわかに表情が曇る)
(アンは新しい帽子を手にするが これまでと殆ど変わらない地味な帽子だった)
(表情が曇ったままアンは出発した)
名作アニメの杜
(しかし 歩きながら空の雲や道端の花を見ているうちにアンの表情は笑顔になっていた)
(アンは赤い花を一輪手折って嗅いでみる)
(そして見渡すと その辺りが花でいっぱいなのに気づく)
名作アニメの杜
「まぁ素敵! わぁ〜」
(アンは花でいっぱいの草原を走る)
「あはははは それ〜! ふふふっ ふふふっ」
名作アニメの杜
「あはっ」
(牛が寝そべっているのを見つけたアン)
(牛のほうを見ていたアンだが そのうち帽子をとって何か思いついた様子)
名作アニメの杜
(その頃レイチェル・リンド夫人は 家の前でマリラたちが来るのを待ってるのだが・・)
「ん〜 どうしたのかねえマリラは・・」
「後援会の打ち合わせがあるから遅れるわけにはいかないって言っといたのに・・」
(馬車の音が聞こえ)「ん?」
名作アニメの杜
「あっ」(馬車のほうに手をあげ 止まってもらう)
「おはようございます」
「ああ どうも ・・よいしょ・・」(馬車に乗り込むリンド夫人)
名作アニメの杜
(またその頃アンは帽子を赤や黄色や白の花や草で飾り付けしていた)
(手にかざして色々な角度から眺め・・)
「できたわ」
名作アニメの杜
「リボンも花飾りもない帽子じゃ あんまりかわいそうだもの」
(その帽子を被り 深呼吸をするアン)
「あたしは風になって教会へ飛んでいこう! わぁ〜 ふふっ」
名作アニメの杜
(右手に聖書を持ったまま大きく両腕を広げて草原を走り抜け リンド夫人の家に向かうアン)
(辿り着いたアンはコンコン コンコンと玄関のドアをノックをする)
「レイチェル・リンドさん! リンドのおばさん!」
(しかし返事がないのでアンは1人で走って教会に向かうことにする)
名作アニメの杜

名作アニメの杜
(教会の前に集まる女の子たちの間ではアンの噂話で持ち切りだった)
「ねえねえ ほら見て きっとあの子よ 今度カスバートさん所へもらわれたって子」
「ホープタウンの孤児院からだってね」
名作アニメの杜
「まぁ 見てよ あの赤い髪」
「すごいカンシャク持ちなんだって」
「リンドさんにくってかかったって話だよ」
名作アニメの杜
「違うわ つかみかかったのよ」
「あの髪の毛の色そっくりの気性ね」
「でもジェリー・ブートの話じゃ しょっちゅう木や花に話しかけてるんだって」
名作アニメの杜
「へえ〜 変わってるわね」
「ちょっとおかしいんじゃない」
「そうよ あの帽子見ればわかるわ」
名作アニメの杜
「どうかしてるわ あのゴテゴテ」
(アンは周りから見られていることに気づくが アンが見回すとみんな目をそらし アンの表情が曇る)
「見た? あのそばかす」
名作アニメの杜
「ま 近寄らないことね」
「猛犬注意かしら?」
「ふふふ」
名作アニメの杜
(アンは教会の中に入るが すぐに出て墓地のほうへ向かう)
(墓地をとぼとぼと歩いていたが 教会の前に停まっている馬車のほうを見て思い出す)
「あっ」(教会のほうへ走っていく)
名作アニメの杜
(教会ではウィリアム・ベル氏による話が始まっていた)
「全能にして主なる神よ あなたのみわざは大いなる・・」
「あっ ああっ あぁぁ」(慌てて入ってきたアンがつまずき 帽子が転がっていく)
名作アニメの杜
「万民の主よ」
「あなたの道は正しく かつ真実であります」
(アンは帽子を拾い 被りなおす)
名作アニメの杜
「ん・・んんん」(アンのほうを見て咳ばらいするベル氏)
「まあ! あっ ああぁ」(びっくりしてアンに声をかけようとするが声にならないリンド夫人)
(アンは何事もなかったかのように素通りして空いている席に座る)
名作アニメの杜
「みっともないわね」
「やっぱり変わってるのよ」
「オッホン!」(女の子たちの近くに座るおじさんが咳ばらいで制止する)
名作アニメの杜
「主よ あなたをおそれず み名を褒めたたえぬものがありましょうか」
「あなただけが聖なる方であり あらゆる者はきて あなたを伏し拝むでしょう」
「あなたの正しい裁きが表れるに至ったのであります」
名作アニメの杜
(アンはふと窓の外を見てきれいな湖に心を奪われるが すぐに前を向きなおす)
「全能にして主なる神よ」
(しかしアンは徐々に席を窓のほうにずらしていき 窓から外を眺める) 名作アニメの杜
「あなたのみわざは大いなる・・」
(アンの耳にはもうベル氏の話は入ってこなくなっていた)
「ああ神様 ありがとうございます」
名作アニメの杜
(アンが声を出してそう言うので 前に座るおじさんもびっくりして振り返る)
「ありがとうございます 神様」
(その後は日曜学校が開催され アンにも発言があった)
名作アニメの杜
(日曜学校も終わり アンは前の席の小さな女の子から話しかけられる)
「じゃあ お料理ができる?」
「ううん」
名作アニメの杜
「お針は?」
「少しならね」
「レース編める?」
名作アニメの杜
(首を横にふるアン)
「編み物は?」
(無言のアン)
名作アニメの杜
「ふーん あたしのお姉ちゃん みーんなできるよ」
(そう言い残してその小さな女の子は立ち去る)
(アンは冷静だったが表情はだんだん曇りだす)
名作アニメの杜
(挿入歌:花と花とは)
(アンは湖のほとりに座り 帽子から花を外してためいきをつく)
(その外した花の輪は湖に放ってしまう)
(そしてアンは湖畔を歩き 林を抜け グリーン・ゲイブルズへと帰る)
名作アニメの杜
(無言のまま居間へと入り 揺り椅子に座り リンゴアオイのほうを見てやっと笑顔になるアン)
「ただいま ボニー」
「独りぼっちで寂しかった?」
名作アニメの杜
(揺り椅子を前後に揺らすアン そしてマリラが居間に入ってくる)
「お帰り アン」
「マリラ・・ 頭痛はいいの?」
名作アニメの杜
「どうだったね? 日曜学校は」
「日曜学校なんか大っ嫌いよ! イヤなとこ!」
「アン・シャーリー!」
名作アニメの杜
「あたしはマリラに言われた通りお行儀よくしていたのよ」
「リンドさんはもうお出かけになったあとだったから あたし1人で行ったの」
「教会にはたくさん女の子たちが来てたわ」
名作アニメの杜
「ベルさんは恐ろしく長いお祈りをなさったわ」
「窓際に座ってなかったら お祈りが終わらないうちにあたしうんざりしてたでしょうね」
「でも窓がちょうどきらめきの湖に面していたので あたしはただ水を眺めて 色々素敵なことを想像していたの」
名作アニメの杜
「なんということを! お祈りはちゃんと聞いていなくちゃいけないよ」
「でもペルさんはあたしに話してたんじゃないの」
「神様に話しかけてたのよ」
名作アニメの杜
「あたしその代わり 自分で短いお祈りをしたわ」
(アンは揺り椅子から立ち上がり マリラの座っているテーブルのほうに向かい合うように座る)
「立ち並んだ白樺の間から日の光が水のずっと下まで差し込んでいて まるで美しい夢を見てるみたいだったわ」
名作アニメの杜
「あたし胸がわくわくして “ありがとうございます神様”って2 3回言ったのよ」
「まっ! まさか大きい声を出したんじゃないだろうね」
「いいえ そっと言っただけよ」
名作アニメの杜
「あたし我慢してお行儀だけはよくしてたの」
「ああ・・やれやれ それで日曜学校は?」
「・・・」
名作アニメの杜
「クラスにはほかに女の子が9人いたけど・・みんなふくらんだ袖の服を着ていたの」
「あたし自分の袖もふくらんでいると想像しようとしたけどダメだったわ」
「どうしてかしら?」
名作アニメの杜
「・・・」
「自分の部屋に1人でいるときは あたしの袖もふくらんでいるんだとわけなく想像できたのに」
「本当にふくらんだ袖の服を着た女の子たちに囲まれると そんな想像するのとても難しいの」
名作アニメの杜
「日曜学校で袖のことなんか考えちゃいけないよ」
「一生懸命勉強しなくちゃ」
「あら! あたしたくさんの質問に答えたのよ」
名作アニメの杜
「でも先生が一方的に質問するなんて不公平だと思うわ」
「あたしだって聞きたいことが一杯あったのに」
(ガチャ とドアが開かれ 外からマシュウが入ってくる)
名作アニメの杜
「お帰り アン」
「ただいま」
「どうかね 友達はできたかね?」
名作アニメの杜
「できるはずないわ」
「どうしてだね? あんたもそのつもりで行ったんじゃなかったのかね」
(アンは小さく頷く)
名作アニメの杜
「でもできなかったの」
「そうとも 友達なんてそう簡単にできるものじゃないよ」
「やれやれ あんたたち2人は似てないくせに妙な所で話が合うんだね」
名作アニメの杜
「・・・」
(外に客が近づいてきていることを察したマシュウは・・)
「あっ おせっかい婆さんだ」
名作アニメの杜
「わしは部屋へ・・」
(コンコンコン・・・ガチャ)
「おや あんたの具合が悪いって聞いたもんでねぇ」
名作アニメの杜
「それはわざわざ もうだいぶ治まったがね」
(リンド夫人を招き入れるマリラ)
「いや実はねマリラ 全くこの子にはたまげるよ」
名作アニメの杜
「まさか あんたがあんなことをさせたんじゃないだろうね」
「あんなこと? アンがまた何かしたのかい?」
「帽子を花でゴテゴテと飾りたててきたんだよ」
名作アニメの杜
「あのおかしな帽子を見た時 あたしゃずるずるっと床の下へ落ち込んじまいそうだったよ」
「アン! 帽子にそんなことしたのかね?」
(小さく頷くアン)
名作アニメの杜
「ピンクと黄色があたしに合わないことはわかってたんだけど・・」
「合わないだって! バカバカしい」
「リンドさんがおかしいって言われるのはね 色が何であろうと帽子を花で飾ったりすることなんだよ」
名作アニメの杜
(マリラの言葉にうんうんと頷くリンド夫人)
「服には花をつけるのに なぜ帽子に花をつけたらおかしいのか あたしにはわからないわ」
「花をピンで服に留めた子がたくさんいたわよ」
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「どこが違うの?」
「・・・」「・・・」
「そんなふうに口答えをするんじゃないよ アン!」
名作アニメの杜
「あんたにそんな格好をさせるのは あたしに常識がないせいだと思われるんだよ」
(はっとするアン)
「あたしが笑い者になってるんだよ」
名作アニメの杜
「だからリンドさんがわざわざ忠告しに来て下すったんじゃないか」
(居間の外ではマシュウがドアの前で心配そうに話を聞いている)
「全く困ったことしてくれたもんだねえ」
名作アニメの杜
「ごめんなさいマリラ 本当にあたし悪かったわ」
「まさかそんなにいけないことだとは思いもしなかったのよ」
「だってみんな帽子に造花を飾っているんだもの」
名作アニメの杜
「バラとキンポウゲはとってもいい香りがしてきれいだったので 帽子につけると素敵だろうなって思ったの」
「それでマリラが笑い者になるんだったらきっとあたし もっとひどいやっかいをかけることになるわ」
「ああ〜孤児院にあたしを送り返した方がいいわ」
名作アニメの杜
「そうなったら恐ろしいことだわ きっと我慢できないわ あたし肺病になるわ きっと」
「今だってこんなにやせているんだもの」
「でも それでもマリラのやっかい者になるよりはいいわ・・」
名作アニメの杜
「お黙り! アン!!」
「何を言ってるんだね バカバカしい」
「私があんたを孤児院へ送り返したりすると思っているのかね」
名作アニメの杜
「う・・うう・・・ ああーーー! ううう」
(アンは泣きながらマリラとリンド夫人の間を抜けて外へ飛び出していく)
「アン! お待ち!!」
名作アニメの杜
(溜息をつくマリラ)
(マリラの制止の言葉も聞かず飛び出したアンは 小川にかかる橋の上にたたずみ うつむいている)
(やがてリンド夫人は帰っていった)
名作アニメの杜
(マリラが橋のほうに目をやるとアンの姿はなくなっていた)
(そのうしろからマシュウがやってきて・・)
「マリラ さっきジェリー・ブートが言っとったがな バリーんとこのダイアナが明日帰ってくるそうだよ」
名作アニメの杜
「アンに知らせてやったらどうだね」
「兄さんは余計な口出しをしないで下さい」
「そうさのう だがわしは思うにあの子はきっとアンといい友達に・・」
名作アニメの杜
(マシュウの言葉に耳を貸さずマリラはすたすたと歩いていってしまう)
(マシュウは溜息をつく)
(しかしマシュウは自分の考えが正しいと思って うんうんと頷く)
名作アニメの杜
(挿入歌:涙がこぼれても)
(小川の畔に座りこんでいたアンのほうにマリラは近づいていく)
(マリラはアンに話しかけ 一言二言話すとアンはマリラに抱きつく)
名作アニメの杜
(やがて二人は寄り添って道を歩き 家路につく)
(マリラを見上げるアンの表情には笑顔が戻っていた)
(家の前ではマシュウが待っていて アンはマシュウに抱きついた)
名作アニメの杜
(予告)
ダイアナという親友を得て アンは胸をはずませます
次回『赤毛のアン』第9章
おごそかな誓い」をお楽しみに
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