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名作アニメの杜
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巻数/DVD品番 第1巻/BCBA-0090
発売日 1999年03月25日
スペック 128分/ドルビーデジタル(モノラル)/片面2層
日本語字幕(ON・OFF)
通常音声/副音声(BGM、SEのみ)
税別定価 ¥3,800
メーカー バンダイビジュアル
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名作アニメの杜
第1章 第2章 第3章 第4章 第5章

第2章 マリラ・カスバート驚く

本放送日 1979/01/14
脚本 千葉茂樹/高畑勲
絵コンテ
演出助手 馬場健一
背景 石橋健一
作画 篠原征子/富沢信雄/新川信正/村田耕一/才田俊次/友永和秀
馬車は一本の橋にさしかかり、ガラガラと音をさせて湖を渡ります。
アンは見たり聴いたりすることがみんな素晴らしいものに感じていました。
「バリーの池」と呼ばれるこの場所も、アンにとっては「きらめきの湖」なのです。
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暫くして二人はグリーンゲイブルズに到着します。二人が家に入ると、ちょうどその時
マシュウの妹マリラが廊下側のドアから部屋に入ってきました。しかし最初の一言は
「あら?マシュウ・カスバート それ誰なの? 男の子はどこ?」だったのです。
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アンの表情は一瞬にして凍りつきました。マリラはさらに続けます。
「スペンサーの奥さんに男の子を連れて来て下さるようにことづけた」と。
アンは兄妹の話を聞いて感情が一気に臨界まで達してしまいました。
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「あたしが要らないのね!あたしが男の子じゃないから要らないのね!」
アンはテーブルに突っ伏して、胸も張り裂けんばかりに泣き始めてしまいました。
マリラとマシュウは途方に暮れ、ストーブ越しに顔を見合わせるばかりでした。
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二人ともどうしたらいいのか分かりませんでしたが、やがてマリラがアンをなだめようとします。
マシュウはまだ名前も聞いてなかったので、まずは名前を聞くことにしました。
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マリラ 「あんた 名前は何ていうんだい?」
アン  「あたしのことコーデリアと呼んで下さらない?」
マリラ 「コーデリアと呼べだって? それ あんたの名前なのかい?」
アン  「いえ あの… あたしの名前ってわけじゃないんだけど」
名作アニメの杜 「あたしコーデリアと呼ばれたいの」
名作アニメの杜 「素晴らしくエレガントな名前なんですもの」
マリラ 「一体何のことかさっぱりわからないね」
名作アニメの杜 「コーデリアじゃなかったら 何ていう名前なんだね」
アン  「アン・シャーリーよ… でもお願いだからコーデリアと呼んでちょうだい」
名作アニメの杜 「あたし ここにちょっとしかいないんだったら…」
名作アニメの杜 「おばさんがあたしのこと何て呼んだってたいして変わりはないでしょう」
名作アニメの杜 「それにアンていう名前は全然ロマンチックじゃないんだもの」
マリラ 「ロマンチックじゃないだって?バカバカしい」
名作アニメの杜 「アンは本当にわかりやすい ちゃんとしたいい名前だよ」
名作アニメの杜 「恥ずかしがるには及ばないよ」
アン  「あら 恥ずかしがってはいないわ コーデリアの方が好きなだけよ」
名作アニメの杜 「あたし いつも自分の名前はコーデリアなんだと想像してたわ」
名作アニメの杜 「小さい時はジェラルディンなんだと思ってたけど」
名作アニメの杜 「でも もしアンて呼ぶんだったら"e"(イー)のついた方のつづりで呼んで下さい」
マリラ 「つづり方でどんな違いがあるっていうんだね」
アン  「あら 大変な違いだわ」
名作アニメの杜 「"e"(イー)がついてる方がずっと素敵に見えるのよ」
名作アニメの杜 「おばさんは名前が呼ばれるのを聞くと…」
名作アニメの杜 「まるで印刷したみたいに目に浮かんでくることってない?」
名作アニメの杜 「あたしはあるの… "e"(イー)がついてるアンで呼んで下さるんだったら…」
名作アニメの杜 「コーデリアと呼ばれなくてもあきらめるわ」
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やがて3人で夕食をとることになりました。
しかし、絶望のどん底にいるというアンは食事が喉を通りません。
それでもアンのおしゃべりは止まることがありませんでした。
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その晩アンはグリーンゲイブルズに泊まることになりました。
マリラが部屋を出ていって一人になると、アンは言いようのない寂しさを憶えます。
服を脱ぎ散らかして寝巻きに着替え、布団を頭から被って泣き始めました。
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マリラは台所を片付けながらマシュウと話します。
「明日スペンサーの奥さんの所までひとっ走り行ってこなくちゃ」
マリラはアンを孤児院へ送り返すしかないと考えています。
しかし…
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マシュウ 「うむ そういうことになるのかな」
マリラ名作アニメの杜「そういうことになるのか ですって? そうだとは思わないんですか?」
マシュウ 「そうさのう あの子はなかなかいい子だよ マリラ」
名作アニメの杜「あんなにここにいたがっているのに送り返すなんて 何だか可哀想だよ」
マリラ名作アニメの杜「マシュウ・カスバート!」
名作アニメの杜「まさかあの子をここへ置いてやるべきだなんて言うんじゃないでしょうね!」
マシュウ 「そうさのう いや その…そういうわけのもんじゃないが」
名作アニメの杜「わしは思うに…その…ともかく あの子を家に置く…」
名作アニメの杜「ふぅ…置けまいな…」
マリラ名作アニメの杜「そうですとも! あの子が何かの役に立つとでも言うんですか」
マシュウ 「わしたちの方であの子の役に立つかもしれんよ」
マリラ名作アニメの杜「マシュウ・カスバート!」
名作アニメの杜「あんたあの子に魔法でもかけられちまったんじゃないんですか」
マシュウ 「そうさのう あの子は実に面白い子だよ」
名作アニメの杜「駅からここへ来るまでのあの子のおしゃべりをお前にも聞かせたかったよ」
マリラ名作アニメの杜「ええ あの子はまったく口がまわりますとも 私すぐに分かりました」
名作アニメの杜「そんなことはあの子の取り柄にはなりませんよ」
名作アニメの杜「私はおしゃべりの子は嫌いです」
名作アニメの杜「女のみなしごなんか要りません そうですとも」
名作アニメの杜「あの子はすぐに送り返さなくちゃいけません」
マシュウ 「わしの手伝いはフランス人の男の子を雇えるよ」
名作アニメの杜「それに あの子はお前の話し相手にもなるだろうし」
マリラ名作アニメの杜「私は話し相手に不自由してません あの子を置くつもりもありませんよ」
マシュウ 「そうさのう お前の言う通りだが むろん… ふぅ わしは寝るよ」
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マシュウもマリラもそれぞれ寝床につきましたが、二人ともまんじりともしない夜でした。
一方アンは泣き疲れてしまったようで、よく眠っていました。
夢の中アンは白い林檎の花と妖精たちに囲まれ、寂しさを忘れるのでした。
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