世界名作劇場・名作アニメファンサイト【テンダータウン】
名作アニメの杜
世界名作劇場
名作アニメ
HOME > 名作アニメの杜 > 赤毛のアン > 第10章あらすじ
巻数/DVD品番 第2巻/BCBA-0091→BCBA-3608
発売日 1999年03月25日→2009年08月25日
スペック 128分/ドルビーデジタル(モノラル)/片面2層
日本語字幕(ON・OFF)
通常音声/副音声(BGM、SEのみ)
税別定価 ¥3,800→¥1,800
メーカー バンダイビジュアル
詳細ページ>サイトから離れず別窓で開く場合はShift+クリック!
名作アニメの杜
第6章 第7章 第8章 第9章 第10章

第10章 アン・心の友と遊ぶ

本放送日 1979/03/11
視聴率 17.3%
脚本 神山征二郎/高畑勲
絵コンテ 楠葉宏三/腰繁男
演出助手 馬場健一
背景 西原繁男/石橋健一/玉利和彦/加藤富恵
作画 篠原征子/桜井美知代/新川信正/岡豊/大島秀範/村田耕一/才田俊次/
友永和秀/後藤紀子
アン・シャーリー 山田栄子 日曜学校
マシュウ・カスバート 槐柳二 アイドルワイルド
マリラ・カスバート 北原文枝 ドライアドの泉
ダイアナ・バリー 高島雅羅 チョコレート・キャンディー
バリー夫人 武藤礼子 つりランプ
ミニー・メイ・バリー 小山まみ 妖精の鏡
ベルさん 帽子
ティリー・ボールター 妖精
ナレーター 羽佐間道夫 心の友
グリーン・ゲイブルズ ケティ・モーリス
ブライトリバー ヴィオレッタ
(グリーン・ゲイブルズの朝 3人は静かな朝食をとっている)
「はぁ〜」
「どうしたんだねアン 食欲がないのかい?」
名作アニメの杜
「ああマリラ〜 これからダイアナと遊ぶんだと思うと もうそれだけでおなかが一杯になるの」
「その前に あんたは後片づけをしなければならないんだからね」
「さ 早く食べておしまい」
名作アニメの杜
「『はしばみ谷のネリー』という歌はどんな歌かしら?」
「ああ〜ダイアナの歌う声はきっと素敵でしょうね」
「ねぇマシュウ」
名作アニメの杜
「ん? うむ・・そうさのう・・」
「アン! 言いつけたことが守れないのならダイアナとの約束は取り消してくるんだね」
「(はっ)」(急にパンを食べ始めるアン)
名作アニメの杜
(外へ出ていくマシュウ)
(アンは食器を洗い マリラはテーブルを拭く)
「ベルさんの樺の木立ってどんな所かしら?」
名作アニメの杜
「きっと素晴らしい所でしょうね〜」
「だって あたしたちそこに2人だけの家を作るんだもの」
(アンが空想の世界に入り込みそうになったところ)「アン!」
名作アニメの杜
「えっ?」
「約束の時間に遅れてもいいのかね? さっさと洗い物を済ませてしまいなさい」
「壊れた瀬戸物も探さなくちゃならないんだろう?」
名作アニメの杜
「あっ」
(急にガチャガチャと勢いよく洗うアン)
「ふぅ」(心配げに洗う様子を見るマリラ)
名作アニメの杜
(一方ダイアナは家の前で 壊れたり使わなくなったりした食器の選別をしていた)
(ダイアナの妹ミニー・メイが後ろからやってきて その姉の様子を見て)
「ん〜? お姉ちゃん何してるの?」
名作アニメの杜
「何でもないの ちょっとお片づけしてるだけ」
(ミニー・メイはダイアナが選別した皿のひとつを取って)
「わぁ これでおままごとしよう! ねぇねぇ」
名作アニメの杜
「ダメよ!」
「今日はグリーン・ゲイブルズのアンとお出かけするの」
「ミニー・メイとは遊べないのよ」
名作アニメの杜
「イヤだ! あたしも一緒に行く!」
「だってあんたは後でお母さんと買い物に行くんでしょ」
「行かないもん あたしもお姉ちゃんと遊びに行く」
名作アニメの杜
「ダメよ! さ 返しなさい」
「イヤ! 返さないもん!」
「ん〜」(困ってしまったダイアナ)
名作アニメの杜
(場面はグリーン・ゲイブルズに戻る)
(アンが地下室で やはり壊れたり使わなくなったりした食器の選別をする)
「(あ)」(壊れてはいるが良さげなカップを見つけて 持っていくほうに選別する)
名作アニメの杜
(大きな急須のようなものを手にとり)
「ああ これは暖炉の上に飾る花瓶になるわ」
名作アニメの杜
(アンは地下室と外とが直接つながっている出入り口から顔を出して・・)
「マシュウ!」
「あ?」
名作アニメの杜
「この袋をもらっていい?」
(アンはA3サイズ程度の布袋を見せる)
「そうさのう わしゃ構わんが それはあまりきれいじゃないがな」
名作アニメの杜
「ありがとうマシュウ」
(無言で頷くマシュウ)
(布袋に選別した食器を入れて歩いていくアン)
名作アニメの杜
(アンは桜の木を見上げて)
「雪の女王様! ダイアナに会いに行ってくるわ」
(アンの声にちょっとびっくりして外を見るマリラ)
名作アニメの杜
(出発するアンを見てマリラは肩を上下させ)
「全く あの子は変わってるよ」
名作アニメの杜
(小川に架かる橋の上でダイアナを待つアン)
(食器の入った袋を橋の上に置いて 橋の上をうろうろするアン)
(そしてアンは橋に腰掛けて小川を眺めながら ダイアナの家のほうにつながる道をちらちらと見る)
名作アニメの杜
「どうしたのかしら」
「心の友が約束を忘れるなんて考えられないわ」
(膝の上に両手で頬杖をつくアン)
(そしてアンは食器の入った袋を拾って抱え ダイアナの家に向かって歩き始める)
名作アニメの杜
(ダイアナは家の前でミニー・メイと・・)
「本当に今日はどこにも行かないの!」
「ウソだ!」
名作アニメの杜
「さっき遊びに行くって言ってたもん!」
「本当よ」
(ミニー・メイの後ろからはアンが近づいてきていた)
名作アニメの杜
「(アン)」
(ダイアナはアンに気づいて 手で合図してアンにかけ寄る)
「どうしたの?」
名作アニメの杜
(ミニー・メイもダイアナを追いかけてくる)
「今日は都合が悪くて遊べなくなったのよね!アン」
「え?」
名作アニメの杜
(ダイアナはウインクで目配せしながら わからないように右手の親指でミニー・メイを指す)
(アンはちらっとミニー・メイを見ると 食器の入った袋を体の後ろにかくして)
「あっ そうよ 遊べなくなったの」
名作アニメの杜
「じゃあ またね」
「今度一緒に遊びましょうアン」
(アンにだけ小声で)「(林の所で待っててね)」
「(うん)」
名作アニメの杜
(わざと大きな声で)「ほんとに残念ね! 遊べないなんて!」
(アンは後ろを向いて帰りかけ 振り返ってミニー・メイに)
「さようなら おちびちゃん」
名作アニメの杜
(走り去るアン)
「アンが遊べないんだって 今日はおうちにいようねミニー・メイ」
(ミニー・メイの手をとって家のほうへ導くダイアナ ミニー・メイは首だけ振り向いて見る)
名作アニメの杜
(アンはダイアナに言われたように林の所で待つ)
(アンはポケットから子袋を出してキャンディーをいくつか手に広げ その香りを嗅ぐとまた袋に戻してポケットに入れる)
「あっ」
名作アニメの杜
(ダイアナが走ってやって来た)
「遅れてごめんねアン」
「はぁ はぁ」
名作アニメの杜
「妹はいつもああなのよ」
「でももう大丈夫 さぁ行きましょう」
「わぁ〜あ あ ん・・ お姉ちゃんのウソつきー!」
名作アニメの杜
「やっぱり遊びに行くんじゃないか」
「ダイアナのいじわるー!あたしも連れてってー!ぇぇ」
「どうする?」
名作アニメの杜
「・・うーん 困ったわね」
「ぇ ぇ ぇ うわ〜〜〜あぁ ぇぇ」(泣くミニー・メイ)
「仕方ないわ ちびちゃんも一緒に連れて行こう」
名作アニメの杜
「ごめんなさい でも・・」
「心配しないで あたし小さい子のお守りは上手なのよ」
「うぇ うぇ うぁ〜〜〜」
名作アニメの杜
「何しろ孤児院に行く前は3組の双子の子守をしたことがあるんだから」
「まあ 3組の双子なんて本でも読んだことないわ」
「うわぁ〜あぁぁ・・うぁ〜ぁぁぁ うぇ うぇ」
名作アニメの杜
(ダイアナとアンはミニー・メイのところまで戻ってくる)
「ごめんねミニー・メイ もう泣かないでね」
「一緒に樺の木立で遊ぼう」
名作アニメの杜
(アンが手を差し伸べるとミニー・メイも伸ばして手をつなぐ)
「うん・・」
「ほら 一緒に行こう」
名作アニメの杜
「ふふ ふふ・・」
(もう片方の手もダイアナとつないで ミニー・メイはもう満面の笑顔になっている)
名作アニメの杜
(直後 バリーの奥さんが玄関から出てくる)
「ミニー・メイ 出かけますよ」
「早くいらっしゃい」
名作アニメの杜
「お母さんが呼んでるわ 行かないの?」
「行かない! あたしみんなと遊ぶ方がいい!」
(ミニー・メイはお母さんに背中を向ける)
名作アニメの杜
(するとお母さんは)「ブライトリバーには行かないのねミニー」
(悩むミニー・メイ)
「じゃお母さん行っちゃいますよ」
名作アニメの杜
「あ・・」(ふり返るミニー・メイ)
「ブライトリバーへ行けば 何かいい物が買ってもらえるわよ」
「ほんと?」
名作アニメの杜
「ほんとよ」
「ほんと?」
(アンにも尋ねるミニー・メイ)
名作アニメの杜
(アンは意表を突かれたという表情で自分を指さし・・)
「えっ? ええ たぶんね」
(ミニー・メイはもう一度考えてからダイアナのほうを向いて)
名作アニメの杜
「じゃ今度一緒に遊んでね」
「いいわよ」
(お母さんのほうへ走っていくミニー・メイ)
名作アニメの杜
「待って〜」
「さあ行きましょう!」
「ええ」
名作アニメの杜
(アンとダイアナは並んで歩き ベルさんの樺の木立へと向かう)
(蝶が2匹 2人の目の前を舞う)
「ん・・ うわぁ」
名作アニメの杜
(丸太の一本橋を慎重に渡るアンとダイアナ そしてその先の道を歩いていると・・)
「ほ?」「あらっ?」
(道の脇の草むらに光るものを見つける)
名作アニメの杜
「何かしら?」
「さあ・・」
「待って」
名作アニメの杜
(アンは右手でダイアナを制して)
「あの下に小人たちの住みかがあるんじゃない?」
「小人の掘ったダイヤモンドが光ってるのよきっと」
名作アニメの杜
「小人 見たくない?」
「ふふふっ 見たいわ」
(光ったほうの草むらに近づいていく2人)
名作アニメの杜
「はっ」
「あらっ 光らなくなったわ」
「あっ」
名作アニメの杜
(何かを見つけたダイアナ 近づいてそれを拾ってみる)
「つりランプのかけらだわ」
「いいえ これは妖精たちの鏡よ」
名作アニメの杜
「小さな虹を集めて作ったのね〜きっと」
「夢のように美しい光をもっているもの」
(笑顔を浮かべてアンを見つめるダイアナ)
名作アニメの杜
「ねぇダイアナ 想像してみて」
(目を閉じて言うアン ダイアナも目を閉じる)
「ある晩 妖精たちがこの森で舞踏会を開いたの」
名作アニメの杜
「それはそれは楽しく華やかなものだったのよ」
(かけらにはアンが想像した妖精たちの姿が映し出される)
「妖精たちは時を忘れて 一晩中踊り明かすんだけど・・」
名作アニメの杜
「コケコッコー!」
(アンの声に驚いて目を開けるダイアナ アンも目を開ける)
「一番鳥が鳴いて 慌てて妖精たちは姿を消したわ」
名作アニメの杜
「その時忘れていったのがこの鏡なの」
「うふふふふっ」
「ねえ それ“妖精の鏡”って呼ぶことにしない?」
名作アニメの杜
「そしてあたしたちの家の客間に飾るのよ」
「そうすれば毎晩妖精たちが鏡をのぞきにやってくるわ」
「うふふふっ あなたって面白い人ね」
「うふっ」
名作アニメの杜
(そしてまた歩き始める2人)
「ほら 樺の木立はもうそこよ」
(林を抜けて明るくなっている場所に出る2人)
名作アニメの杜
「わぁ〜」
「あれがそうよ うふふっ 気に行った?」
「素敵だわ まるで緑の屋根をいただいた大きなあずま屋ね」
名作アニメの杜
(樺の木立に小走りで近づいていく2人)
「うわぁ〜!」
(2人は荷物を置く)
名作アニメの杜
「わぁ〜ダイアナ 素晴らしいわ 立派なお屋敷になるわね」
「でしょう? ここは大理石の柱の大広間よ」
「あら! あたしも同じことを考えてたのよ」
名作アニメの杜
「そして あの天窓は水晶張りなの」
「だって光がこんなにキラキラ降ってくるんですもの」
「ダイアナ こんないい家ありがとう」
名作アニメの杜
「うふふっ あたしもうれしいわ」
「うふふふふ・・・」「うふふふふ・・・」
(2人は別方向に走り出す)
名作アニメの杜
アイドルワイルド illustrated by 3chan.
名作アニメの杜
(2人は木立を円を描くようにトコトコと歩く)
「ねぇ ここのこと“アイドルワイルド”って名前にしたらどうかしら?」
「アイドルワイルド・・ 素敵な名前だわ!」
名作アニメの杜
(アンのほうへ駆け寄るダイアナ)
「とてもロマンチックだわ」
(樺の木に隠れるように立つアン)
名作アニメの杜
「あなたよくそんな名前思いつくわね!」
「うふふふ 今思いついたんじゃないの」
「あたしね あなたからここの話を聞いてずっと考えてたのよ」
名作アニメの杜
「今朝お皿を洗ってる時 突然“アイドルワイルド”ってひらめいたの おかげでお皿1枚欠いちゃったけど」
「うふふふっ さぁ部屋づくりにかかりましょうよ」
「うん」
名作アニメの杜

名作アニメの杜
(アンとダイアナは持ってきたものや拾ったものなどを配置して想像上の家をつくる)
(ダイアナは玄関と設定した木の間から顔をのぞかせて)
「コンコン」(ノックするダイアナ)
名作アニメの杜
(家の中にいる設定のアンは木のうろに挿してある“妖精の鏡”を見ながら髪をつくろっていたが ダイアナの訪問で玄関に向かう)
「ガチャ ギィー」
「おや奥様これはようこそ」
名作アニメの杜
「さぁさぁお入りになって」
「ふふふっ では遠慮なく」
「バタン」
名作アニメの杜
(アンとダイアナはベンチのように横たわっている大きな木片と切り株があるところまで歩いてくる)
「どうぞお座り下さいな」
「ふふふっ かなり固そうなソファーね」
名作アニメの杜
「ダメよ〜柔らかなソファーだと想像しなくちゃ」
「ごめん」
「今お茶をいれますわ」
名作アニメの杜
(アンは台所と設定したところへ歩いていき ダイアナはソファーに模した木片に座る)
「皆様お変わりはございませんか?」
「ええ おかげさまでみんな元気です」
名作アニメの杜
「本当に結構なお部屋ですことね」
(アンは持ってきたチョコレート・キャンディーを袋から皿に盛り付ける)
「どうもありがとう」
名作アニメの杜
(アンはキャンディーの皿とカップ2つが載ったトレーを持ってダイアナのほうへと歩いていく)
(アンはそのトレーを切り株に置くと それを見たダイアナは驚く)
「まあ! どうしたのこれ? あなた持ってきたの?」
名作アニメの杜
(アンは頷いて)
「大おじさまのマシュウがお土産に下さったチョコレート・キャンディーですの」
「ふふっ」(アンの口調が変わり 小走りでダイアナの隣に座る)

名作アニメの杜
「半分こよ!」
(キャンディーに手を伸ばしかけたアンだが・・)
「違うわ おちびちゃんにもあげなくちゃ」
名作アニメの杜
「いいわよ」
「ダメよ〜 あたしたちのせいで泣かせちゃったんだもの」
(アンは皿の上で区分けしようと まず4つを端に寄せ・・)
名作アニメの杜
「これあなた おちびちゃんは小さいから2つ・・」(残り3つを自分のほうへ寄せるアン)

「あらぁそれじゃあ・・」
(首をふるアン)
名作アニメの杜
「あたし昨日もらってから1つ食べちゃったの」
「厳密に半分ずつでなくちゃ困るの」
「アン・シャーリー! あなたってとてもいい人ね」
名作アニメの杜
「あたしね 昨日もらった時あなたと半分ずつにすればおいしさが2倍になると思ったの」
「あたし今までもらうばかりで 人に何かあげたことなんてないのよ」
「・・・」
名作アニメの杜
「さ 食べて」
「ぁ じゃない どうぞお召し上がりになって」
「うふふ ありがとうアン」
名作アニメの杜
(ダイアナとアンは1つずつキャンディーを取って包みを開く)
「ふふ」「ふふ」
(2人はキャンディーをつまみ上げて見せ合ってから口に入れる)
名作アニメの杜
「あーおいしい! あたしこんなおいしいチョコレート・キャンディー初めて」
「2倍どころじゃないわ 3倍も4倍もよ!」
(アンは一言も返さなかったが その満面の笑顔が肯定を表していた)
名作アニメの杜
(アンは空を眺めていたが 急に色が変わった)
「わぁ」
(紫色のフィルムを目の前に持ってきて覗いていたのだ)
名作アニメの杜
(アンは紫色のフィルムで覗きながらダイアナを見る)
「(わぁ)」
(ダイアナはピンク色のフィルムで覗いていて アンが自分を見ているのに気づいてダイアナもアンを見る)
名作アニメの杜
(その後も色々なものを覗き見る2人)
「うふふっ面白いわね 世界がすっかりバラ色」
「ねぇダイアナ」
名作アニメの杜
「え?」
「あたし昨日 あなたから借りた本読んじゃったのよ」
「最初から最後までドキドキしっぱなしだったわ」
名作アニメの杜
「ウィローミアってかわいそうな人ね」
「5人も恋人がいるのにちっとも幸せになれないんだもの」
「あたし涙が出ちゃった」
名作アニメの杜
「うふふふっ あの人気絶ばかりしてるでしょ」
「気絶ってとってもロマンチックね〜」
「ダイアナ気絶してみたいと思わない?」
名作アニメの杜
「あたし してみたくてたまらないんだけど無理なの」
「だって やせてるわりにはとっても丈夫なんですもの」
「でも真似ならできるわ 見て」
名作アニメの杜
(アンは立ちあがって数歩前に進み 手を胸の前で組んで目を閉じ・・)
「ああ〜ぁぁぁ あ痛っ!」
(アンは気絶する真似をして後ろに倒れ 頭を打ってしまう)
名作アニメの杜
「あっ」(立ちあがるダイアナ)
「あいたたたた・・」
「大丈夫?アン」(駆け寄るダイアナ)
名作アニメの杜
「ええ〜何とかね」
「気絶がこんなに痛いもんだとは思わなかったわ」
「うふふふ」
名作アニメの杜
「あたしもやってみようかしら」
(ダイアナはハンカチを取り出して口元にもっていき・・)
「あぁ〜ぁぁぉぉぉ・・」
名作アニメの杜
(ダイアナはゆっくりと膝を曲げつつ横にうつ伏せるように倒れる)
「うふふっ ずる〜い」
(アンは立ちあがり・・)
名作アニメの杜
「ア゛〜!」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜んう〜〜〜〜〜ん ふ〜〜〜〜ん」(ドサッ)
(アンはくるくると回ったあと膝をついてから横向きに倒れる)
名作アニメの杜
(ダイアナは倒れたままだが目を開けてアンの様子を見ていた)
「(ふふふっ ふふふふふふ・・)」(笑いをこらえるダイアナ)

(・・・目を開けるアン)
名作アニメの杜
「あはははははははははは・・・・・・・・」
「あはははははははははは・・・・・・・・」
(2人は草はらに並んで大の字になる)
名作アニメの杜
「あ〜笑ったらすっかりノドが渇いちゃった」
「あたしも! 泉に行かない?」
「あら あの泉を知ってるの?」
名作アニメの杜
(頷くアン)
「あたし 近くの林はみんな探検したの」
「あの窪地の泉は特に大発見だったわ」
名作アニメの杜
「不思議ね〜 砂の間からあんなに澄み切った冷たい水が湧き出てくるなんて」
「そうよ 素敵な泉よ」
「行こう!」
名作アニメの杜
(手をつないで走って向かう2人)
(道をウサギが横切る)
「あっ ウサギ!」
名作アニメの杜
「あのウサギ チョッキを着てたわね」
「え?」
(ダイアナを見つめ ほほ笑むアン)
名作アニメの杜
「あっ そうか! うふふふ」
「時計も持ってたわね」
(想像上で本が現れ 挿絵のウサギが動き出す)
名作アニメの杜
「“大変だ! 大変だ! これじゃ遅れちまう”」
「“ウサギ穴に飛び込んで”」
「“下へ 下へと ズン ズン ズン ズン・・ ズーン!”」
名作アニメの杜
(2人は向かい合ってしゃがみ込む)
「うふふふ」
「うふふふ」
(2人はその場で立って)
名作アニメの杜
「あなた『不思議の国のアリス』ももう読んじゃったの?」
「ううん まだ初めの所だけなの」
「本当は全部読みたかったんだけど ローソクが短くて・・」
名作アニメの杜
「うふふふ」
「あはははは・・・・」「あはははは・・・・」
(2人はウサギに見送られながら泉のほうへと駆けていく)
名作アニメの杜
(2人は泉に到着し 膝をついて両手を泉の水に入れてみる)
「わぁー 冷たい!」
「わぁー 冷たい!」
(ハモッたので顔を見合わせる)
「うふふふふ・・」
「うふふふふ・・」
(2人は泉の水を両手ですくって飲む)
「おいしい〜」
(アンは泉の様子を眺めていると 泉から湧きでている水で葉っぱがゆらゆらと弄ばれていた)
名作アニメの杜
(すると葉っぱの陰から妖精が現れ まるで葉っぱは妖精が泳いで動かしているようだった)
(しかしアンが手を差し伸べると妖精は消えてしまった)
(アンはしばらく考え込むと・・)
名作アニメの杜
「(はっ)」
「ね この泉のこと“ドライアドの泉”って呼ぶことにしない?」
「ドライアドの泉・・」
名作アニメの杜
「“ドライアド”って確か樹の妖精みたいなものだったわねぇ」
「うん」
「素敵だわ〜 あなたって名前をつける名人ね!」
名作アニメの杜
「うふふふふ・・・ ふふふふ・・・ ふふふふ・・」
「うふふふふ・・・ ふふふふ・・・ ふふふふ・・」
(2人は林を走っていく)
名作アニメの杜
(2人はまた草はらに並んで仰向けになり 空を眺めたりしている)
「あら! 大きなミツバチが花の中から飛び出してきたわ」
「なんて素晴らしい住みかなんでしょう」
名作アニメの杜
「花の家に住んでみたいわ」
「風にゆらゆら揺れながら花の中で眠りにつく」
「もしあたしが人間の女の子でなかったら ミツバチになって花に囲まれて暮らしたいわ」
名作アニメの杜
「あなたって空想家ね うふふっ」
「(はっ)」
「聞いたわよ あなたの帽子のこと」
名作アニメの杜
「えっ!?」
「日曜学校へかぶっていった花飾りの帽子よ」
「あ・・」
名作アニメの杜
「・・あれはあたしもまずかったと思っているの」
「後でマリラにうんとしかられたわ」
「でも花で帽子を飾ることが そんなにおかしなことだとは思わなかったのよ」
名作アニメの杜
「あたし 心の友はあなたに決めていたけど せめて1人ぐらい話し相手ができるかと期待して出かけたのに
 誰も話しかけてくれなかったわ はぁ あの帽子のせいかしら・・」
「あら! 帽子のせいじゃないわよ!」
名作アニメの杜
「その帽子あたしは見てないけど とても素敵だったってティリーが言ってたわ」
「ほんと!?」
「ええ! ちょっと奇抜なことは奇抜だけど とてもきれいで自分でもかぶってみたかったって」
名作アニメの杜
「まぁ そんなふうに思ってくれた人がいたなんて あたしちっとも気がつかなかったわ」
「みんなあなたのこと知らないから勝手な噂をしたり あなたに近づかなかったんだと思うわ」
「でもこれからは大丈夫よ」
名作アニメの杜
「あたしからあなたのことみんなに紹介するわ」
(ほほ笑むアン)
「ダイアナ!」
名作アニメの杜
「あたしね 今まで想像でしか友達をもったことがなかったの」
「ケティ・モーリスだけじゃないの」
「山あいに住んでいた時はこだまをヴィオレッタという小さな女の子だと想像して話しかけてたのよ」
名作アニメの杜
「ほかに誰もいなかったんだもの」
「あ・・は・・ でもケティもヴィオレッタも 今では懐かしい昔の友達になったわ」
「だって今あたしには ダイアナ! あなたがいるんですものー!」
名作アニメの杜
「あは・・」
(大の字になるアン)
(するとダイアナは立ちあがり・・)
名作アニメの杜
「あたし 心の友のために『はしばみ谷のネリー』を歌うわ!」
「覚えてね!」
「うん 教えて!」
名作アニメの杜
(ダイアナが歌い始めると アンが歌に加わる)
「花香る野辺に 小鳥は歌い」
名作アニメの杜
「歩むネリーの うるわしき姿」
「歩むネリーの うるわしき姿」
「歌え 響け はしばみ谷の」
「歌え 響け はしばみ谷の」
「こだまを返す 乙女の喜び」
「こだまを返す 乙女の喜び」
名作アニメの杜
(歌いながら歩いていると 小川に架かる橋に着く)
「じゃ また明日」
「アイドルワイルドでね」
名作アニメの杜
「ええ!必ずね」
「じゃ さようなら」
「ミニー・メイによろしくね!」
名作アニメの杜
「ありがとう アン!」
(手をふって見送るアン)
(ダイアナも振り返って手をふりながら帰っていく)
名作アニメの杜
「(はぁ〜っ)」
(アンは深呼吸すると振り返って グリーン・ゲイブルズへと走って帰っていった)
名作アニメの杜
(予告)
大切なブローチをアンがなくしたのだと思い込んだマリラは途方に暮れます
次回『赤毛のアン』第11章
マリラ・ブローチをなくす」お楽しみに
来たところへ戻る このページのトップへ
世界名作劇場
名作アニメの杜